![]() 多環式有機化合物、偏光素子およびその製造方法
专利摘要:
本発明は、一般構造式(I)(式中Yは、少なくとも部分芳香族である主に平面の多環式系であり、W1、W2およびW3は、有機溶媒における溶解度を与える異なる基で、合計(n1+n2+n3)は、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10である。)の多環式有機化合物に関し、この多環式有機化合物は、様々な有機溶媒中で超分子を形成でき、可視スペクトル範囲の少なくとも1つの下位範囲において電磁放射線を吸収することができる。 公开号:JP2011513376A 申请号:JP2010549198 申请日:2009-03-04 公开日:2011-04-28 发明作者:ノケル、アレクセイ;アイ. ラザレフ、パベル 申请人:クリスオプティクス株式会社; IPC主号:C07D471-06
专利说明:
[0001] 本発明は、有機化学、特に、多環式有機化合物、これらの化合物をベースとする光学的異方性層およびその製造方法に関する。より具体的には、本発明は、液晶ディスプレイ用光学膜、特に偏光素子に関する。] 背景技術 [0002] ポリビニルアルコール(PVA)をベースとする偏光素子は、スクリーン、時計、計算機、コンピュータ、携帯電話等の液晶表示装置の製造に広く用いられている。ヨウ素蒸気で染色されたポリビニルアルコール膜をベースとする従来の偏光子は、高い偏光特性を有する。しかしながら、これらの偏光子は、高湿度条件下では、機械強度および安定性が低く、これらの理由から、機械的損傷または環境に対する保護のための特別な構成を必要とし、液晶素子をより複雑かつ高価なものとさせている。] [0003] 偏光素子の代替技術の1つは、染料系の光学薄膜の製造である。有機染料が液晶相を形成する能力、染料溶液からの膜の作製方法および染料系薄膜の光学特性は、非特許文献1に記載されている。] [0004] 直線偏光素子は、通常、二色性であり、すなわち、電磁放射線の2つの直交する偏光成分の一方を吸収し、他方を透過する能力を意味する。二色性材料の分子の不規則配置により、個々の分子による選択的吸収が、偏光効果を互いに打ち消す。このように、正味の直線偏光を達成するには、分子を配向することが、通常、必要とされる。二色性染料をはじめとする特定の分子は、溶液において、かかる配向構造、すなわち、超分子構造を形成することができる。このようにして得られた薄膜には、基板表面の事前の機械的配向か、外部からの機械的、電磁またはその他配向動作を、基板の液晶相材料に適用するかのいずれかにより、異方性が付与される。] 先行技術 [0005] ジェイ・リドン(J.Lydon)、Chromonics、Handbook of Liquid Crystals、WileyVCH、ワインハイム(Weinheim)(1998年)、第2B巻、981〜1007ページ] 発明が解決しようとする課題 [0006] スルホ基が水溶性を与え、安定なリオトロピック液晶相を形成することのできる水溶性染料の分子配向層の薄膜を含む偏光子は知られている。前述の偏光子に用いられる水溶性有機化合物の一般的な欠点は、これらの化合物をベースとする有機層は、高湿度条件下では、安定性が低く、透過光の偏光解消があることである。このように、良好な環境安定性および機械的強度を備えた新たな偏光材料が必要とされている。本発明は、上述した問題への対処を示唆するものである。] 課題を解決するための手段 [0007] 本発明の明細書および請求項で用いた様々な用語の定義を以下に挙げる。 「部分芳香族」という用語は、分子内の芳香族共役系のことを指す。芳香族系としては、これらに限られるものではないが、ベンゼン、ナフタレン、コロネン等のリストから選択される。] [0008] 「偏光素子」または「偏光子」という用語は、偏光のある状態下で、特定の波長下位範囲の光の特定の成分を透過し、他の成分はブロックする光学素子を意味するのに用いられる。典型的な偏光素子は、異方性吸収層、基板からなるが、追加の層を含んでいてもよい。追加の層は、最終光学素子、例えば、液晶ディスプレイの設計および種類に応じて、保護層、接着層およびその他を含んでいてよい。] [0009] 「吸収層」という用語は、開示された多環式有機化合物の有機溶媒溶液から得られる光学的異方性層のことを指す。本明細書で用いる層とは、その層の数にかかわらず、吸収層で形成された任意のスタックのことも意味する。] [0010] 「可視スペクトル範囲」という用語は、下方境界が約400nmに等しく、上方境界が約700nmに等しいスペクトル範囲のことを指す。 本発明のより完全な評価およびその利点は、以下の詳細な説明を参照することにより、より良く理解され、全て本開示内容の一部を成す添付の実施例および明細書に関連させて考慮することにより、容易に達成されるであろう。] [0011] 第1の態様において、本発明は、下記一般構造式Iの多環式有機化合物を提供する。] [0012] ] [0013] (式中、Yは少なくとも部分芳香族である主に平面の多環式系であり、W1、W2およびW3は、有機溶媒における溶解度を与える異なる基で、合計(n1+n2+n3)は、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10である。)本発明の多環式有機化合物は、有機溶媒中で超分子を形成でき、化合物は、可視スペクトル範囲の少なくとも1つの下位範囲において電磁放射線を吸収することができる。] [0014] 第2の態様において、本発明は、下記一般構造式Iの少なくとも1つの多環式有機化合物を含む溶液を提供する。] [0015] ] [0016] (式中、Yは少なくとも部分芳香族である主に平面の多環式系であり、W1、W2およびW3は、有機溶媒における溶解度を与える異なる基で、合計(n1+n2+n3)は、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10である。)該多環式有機化合物は、有機溶媒中で超分子を形成でき、化合物は、可視スペクトル範囲の少なくとも1つの下位範囲において電磁放射線を吸収することができる。溶液は、少なくとも1つの有機層を形成する ことができ、可視スペクトル範囲の少なくとも1つの下位範囲の電磁放射線の異方性吸収が確保される。] [0017] 第3の態様において、本発明は、可視スペクトル範囲の少なくとも1つの下位範囲の電磁放射線を異方性吸収することができる少なくとも1つの有機層を含む偏光素子を提供する。有機層は、下記一般構造式Iの少なくとも1つの多環式有機化合物を含む。] [0018] ] [0019] (式中、Yは少なくとも部分芳香族である主に平面の多環式系であり、W1、W2およびW3は、有機溶媒における溶解度を与える異なる基で、合計(n1+n2+n3)は、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10である。) 第4の態様において、本発明は、偏光素子を形成する方法を提供する。開示された方法は以下の工程を含む。] [0020] a)下記一般構造式I] [0021] ] [0022] (式中、Yは少なくとも部分芳香族である主に平面の多環式系であり、W1、W2およびW3は、有機溶媒における溶解度を与える異なる基で、合計(n1+n2+n3)は、1、2、3、4、5、6、7、8、9または8である。)の多環式有機化合物の溶液を有機溶媒中で調製する工程であって、多環式有機化合物は、有機溶媒中で超分子を形成でき、該化合物は、可視スペクトル範囲の少なくとも1つの下位範囲において電磁放射線を吸収することができる工程、 b)溶液の層を基板に付着させる工程、 c)乾燥して、光学的異方性層を形成する工程。] [0023] 開示された多環式有機化合物の一実施形態において、多環式系Yは、二重結合および三重結合あるいはその一方の共役系を含み、共役二重および三重結合の分子中のΠ−Π*遷移によって、可視スペクトル範囲の電磁放射線の吸収が確保される。] [0024] 開示された多環式有機化合物の他の実施形態において、多環式系Yは複素環である。さらに他の実施形態において、複素環系のヘテロ原子は、N、OおよびSを含むリストから選択される。開示された多環式有機化合物のさらに他の実施形態において、多環式系Yは、フラン、オキシラン、4H−ピラン、2H−クロメン、ベンゾ[b]フラン、2H−ピ ラン、チオフェン、ベンゾ[b]チオフェン、パラチアジン、ピロール、ピロリジン、ピラゾール、イミダゾール、イミダゾリン、イミダゾリジン、ピラゾリジン、ピリミジン、ピリジン、ピペラジン、ピペリジン、ピラジン、インドール、プリン、ベンズイミダゾール、キノリン、フェノチアジン、モルホリン、チアゾール、チアジアゾールおよびオキサゾールを含むリストから選択される少なくとも1つのフラグメントを含む。] [0025] 開示された多環式有機化合物のさらに他の実施形態において、多環式系Yは、多環式芳香族炭化水素を表わす少なくとも1つのフラグメントを含む。他の実施形態において、多環式芳香族炭化水素は、アセナフテン、アセナフチレン、アセフェナントリレン、アセアントリレン、アンタントレン、ベンゾ[a]コロネン、ベンゾ[a]ナフタセン、ベンゾ[a]ピレン、ベンゾ[b]クリセン、ベンゾ[b]フルオレン、ベンゾ[c]クリセン、ベンゾ[c]フェナントレン、ベンゾ[e]ピレン、ベンゾ[ghi]フルオランテン、ベンゾ[ghi]ナフト[cde]ペリレン、ベンゾ[ghi]ペリレン、ベンゾ[j]フルオランテン、ベンゾ[rst]ジナフト[defg,ijkl]ペンタフェン、ベンゾ[rst]フェナントロ[1,10,9−cde]ペンタフェン、ベンズ[a]アントラセン、ベンズ[e]アセフェナントリレン、ベンズ[rst]アントラ[cde]ペンタフェン、ビフェニレン、クリセン、コロネン、ジベンゾ[b,def]クリセン、ジベンゾ[bc,ef]コロネン、ジベンゾ[cd,lm]ペリレン、ジベンゾ[g,p]クリセン、ジベンゾ[j,lm]ナフト[ab]ペリレン、ジベンズ[a,c]アントラセン、ジベンズ[a,h]アントラセン、ジベンズ[a,j]アントラセン、ジナフト[defg,opqr]ペンタセン、フルオランテン、フルオレン、ヘキサベンゾ[a,cd,f,j,lm,o]ペリレン、ナフタセン、ナフタレン、ナフト[a]アントラセン、ナフト[bcd]ペリレン、ナフト[d]コロネン、ペンタベンゾ[a,cd,f,j,lm]ペリレン、ペンタセン、ペンタフェン、ペリレン、フェナントレン、フェナントロ[3,4−c]フェナントレン、ピセン、ピラントレン、ピレン、クアテリレン、テトラベンゾ[a,cd,f,lm]ペリレン、テリレン、トリナフチレン、テトラナフチレンおよびトリフェニレンを含むリストから選択される。] [0026] さらに他の実施形態において、多環式系Yは、ペリレン、テトラピロールマクロサイクル、コロネンおよびピラジンを含むリストから選択されるフラグメントを含み、表1に示される構造1〜46から選択される一般構造式を有する。] [0027] 表1.ペリレン、テトラピロールマクロサイクル、コロネンおよびピラジンから選択されるフラグメントを備える多環式系Y] [0028] ] [0029] ] [0030] ] [0031] ] [0032] ] [0033] 開示された多環式有機化合物の一実施形態において、有機化合物における溶解度を与えるW基は、直鎖および分岐の(C1−C35)アルキル、(C2−C35)アルケニルおよび(C2−C35)アルキニルを含むリストから選択される。一実施形態において、該W基は、多環式系Yに、少なくとも1つの共有結合を介して結合している。さらに他の実施形態において、アルキル基は、少なくとも2つの共有結合を介して、多環式系Yに結合することによりサイクルを形成する。アルキル鎖間の疎水性相互作用により、超分子が形成されて溶解度が改善され、不飽和結合の分子間π−π相互作用が、有機溶媒の溶液において超分子を確実に形成するのに大きな役割を果たす。以降、「超分子」という用語には、溶液中の分子凝集体が含まれ、超分子の種類には、棒状、ラメラ状超分子および当業者に知られたその他の種類が含まれる。] [0034] 開示された多環式有機化合物の他の実施形態において、W基の少なくとも1つが、多環式系Yに、架橋基Aを介して結合している。さらに他の実施形態において、架橋基Aは、−C(O)−、−C(O)O−、−C(O)−NH−、−(SO2)NH−、−O−、−CH2O−、−NH−、>N−およびこれらの任意の組み合わせを含むリストから選択される。] [0035] 本発明の一実施形態において、多環式有機化合物は、表2に示すジイミドI.1、I.2、I.3およびI.4を含むリストから選択され、I.1はペリレンジイミドであり、I.2〜I.4はコロネンジイミドである。] [0036] 表2.本発明による多環式有機化合物の例:ジイミド] [0037] ] [0038] 開示された多環式有機化合物の一実施形態において、該多環式系は、Π−Π相互作用を介して、棒状超分子を形成することができる。開示された多環式有機化合物の他の実施形態において、棒状超分子は、多環式系間に、約3.1〜3.7Aの範囲の面間間隔を有す る。本発明のさらに他の実施形態において、該化合物はフォトクロミックである。本発明のさらに他の実施形態において、多環式有機化合物が、UVスペクトル範囲の少なくとも1つの電磁放射線をさらに吸収することができる。] [0039] 本発明はまた、上記に開示された溶液も提供する。本発明の一実施形態において、溶液は、一般構造式Iの少なくとも2つの多環式有機化合物の混合物を含み、該多環式有機化合物は、可視スペクトル範囲の少なくとも2つの下位範囲において電磁放射線を吸収することができる。] [0040] 開示された溶液の他の実施形態において、多環式系Yは複素環である。該多環式系のヘテロ原子は、N、OおよびSを含むリストから選択される。本発明のさらに他の実施形態において、多環式系Yは、フラン、オキシラン、4H−ピラン、2H−クロメン、ベンゾ[b]フラン、2H−ピラン、チオフェン、ベンゾ[b]チオフェン、パラチアジン、ピロール、ピロリジン、ピラゾール、イミダゾール、イミダゾリン、イミダゾリジン、ピラゾリジン、ピリミジン、ピリジン、ピペラジン、ピペリジン、ピラジン、インドール、プリン、ベンズイミダゾール、キノリン、フェノチアジン、モルホリン、チアゾール、チアジアゾールおよびオキサゾールを含むリストから選択される少なくとも1つのフラグメントを含む。] [0041] 開示された溶液の他の実施形態において、多環式系Yは、多環式芳香族炭化水素を表わす少なくとも1つのフラグメントを含む。本発明のさらに他の実施形態において、多環式芳香族炭化水素は、アセナフテン、アセナフチレン、アセフェナントリレン、アセアントリレン、アンタントレン、ベンゾ[a]コロネン、ベンゾ[a]ナフタセン、ベンゾ[a]ピレン、ベンゾ[b]クリセン、ベンゾ[b]フルオレン、ベンゾ[c]クリセン、ベンゾ[c]フェナントレン、ベンゾ[e]ピレン、ベンゾ[ghi]フルオランテン、ベンゾ[ghi]ナフト[cde]ペリレン、ベンゾ[ghi]ペリレン、ベンゾ[j]フルオランテン、ベンゾ[rst]ジナフト[defg,ijkl]ペンタフェン、ベンゾ[rst]フェナントロ[1,10,9−cde]ペンタフェン、ベンズ[a]アントラセン、ベンズ[e]アセフェナントリレン、ベンズ[rst]アントラ[cde]ペンタフェン、ビフェニレン、クリセン、コロネン、ジベンゾ[b,def]クリセン、ジベンゾ[bc,ef]コロネン、ジベンゾ[cd,lm]ペリレン、ジベンゾ[g,p]クリセン、ジベンゾ[j,lm]ナフト[ab]ペリレン、ジベンズ[a,c]アントラセン、ジベンズ[a,h]アントラセン、ジベンズ[a,j]アントラセン、ジナフト[defg,opqr]ペンタセン、フルオランテン、フルオレン、ヘキサベンゾ[a,cd,f,j,lm,o]ペリレン、ナフタセン、ナフタレン、ナフト[a]アントラセン、ナフト[bcd]ペリレン、ナフト[d]コロネン、ペンタベンゾ[a,cd,f,j,lm]ペリレン、ペンタセン、ペンタフェン、ペリレン、フェナントレン、フェナントロ[3,4−c]フェナントレン、ピセン、ピラントレン、ピレン、クアテリレン、テトラベンゾ[a,cd,f,lm]ペリレン、テリレン、トリナフチレン、テトラナフチレンおよびトリフェニレンを含むリストから選択される。] [0042] 開示された溶液のさらに他の実施形態において、多環式系Yは、ペリレン、テトラピロールマクロサイクル、コロネンおよびピラジンを含むリストから選択されるフラグメントを含み、表1に示される構造1〜49から選択される一般構造式を有する。] [0043] 開示された溶液の一実施形態において、有機化合物における溶解度を与えるW基の少なくとも1つは、直鎖および分岐の(C1−C35)アルキル、(C2−C35)アルケニルおよび(C2−C35)アルキニルを含むリストから選択される。一実施形態において、該W基は、多環式系Yに、少なくとも1つの共有結合を介して結合している。さらに他の実施形態において、アルキル基は、少なくとも2つの共有結合を介して、多環式系Yに 結合することによりサイクルを形成する。アルキル鎖間の疎水性相互作用により、超分子が形成されて溶解度が改善され、不飽和結合の分子間π−π相互作用が、有機溶媒の溶液において超分子を確実に形成するのに大きな役割を果たす。] [0044] 開示された溶液の他の実施形態において、W基の少なくとも1つが、多環式系Yに、架橋基Aを介して結合している。さらに他の実施形態において、架橋基Aは、−C(O)−、−C(O)O−、−C(O)−NH−、−(SO2)NH−、−O−、−CH2O−、−NH−、>N−およびこれらの任意の組み合わせを含むリストから選択される。] [0045] 開示された溶液のさらに他の実施形態において、本発明の多環式化合物は、表2に示す化合物I.1、I.2、I.3およびI.4を含むリストから選択される。 開示された溶液のさらに他の実施形態において、有機溶媒は、ケトン、カルボン酸、炭化水素、環式炭化水素、クロロ炭化水素、アルコール、エーテル、エステルおよびこれらの任意の組み合わせを含むリストから選択される。開示された溶液の好ましい実施形態において、有機溶媒は、アセトン、キシレン、トルエン、エタノール、メチルシクロヘキサン、酢酸エチル、ジエチルエーテル、オクタン、クロロホルム、塩化メチレン、ジクロロエタン、トリクロロエテン、テトラクロロエテン、四塩化炭素、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン、ピリジン、トリエチルアミン、ニトロメタン、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドおよびこれらの任意の組み合わせを含むリストから選択される。] [0046] 本発明のさらに他の実施形態において、開示された溶液は、リオトロピック液晶溶液である。本発明のさらに他の実施形態において、溶液は、等方性溶液である。 開示された溶液の一実施形態において、超分子は、該式Iの少なくとも2つの異なる化合物の相互作用により形成される。開示された溶液の他の実施形態において、超分子は、一般構造式Iの同じ化合物の相互作用により形成される。] [0047] 本発明の他の実施形態において、溶液は、有機溶媒に可溶な界面活性剤および可塑剤あるいはその一方等の添加剤をさらに含む。添加剤および可塑剤あるいはその一方は、溶液の配向を損なわない化合物から選択される。] [0048] 本発明はまた、上記に開示された偏光素子も提供する。開示された偏光素子の一実施形態において、該層は、一般構造式Iの2つ以上の該多環式化合物を含み、可視スペクトル範囲の少なくとも2つの異なる所定の波長の下位範囲の電磁放射線の吸収を確保する。本発明の他の実施形態において、偏光素子は、2つ以上の有機層を含み、該層のそれぞれが、一般構造式Iの異なる多環式化合物を含み、可視スペクトル範囲の少なくとも2つの所定の波長の下位範囲の電磁放射線の吸収を確保する。本実施形態において、偏光素子は2つの有機層を含んでいてよい。1つの層は、一般構造式Iのある種類の多環式化合物を含み、可視スペクトル範囲の1つの所定の波長の下位範囲の電磁放射線の吸収を確保する。他の層は、一般構造式Iの他の種類の多環式化合物を含み、可視スペクトル範囲の他の所定の波長の下位範囲の電磁放射線の吸収を確保する。] [0049] 偏光素子の他の実施形態において、多環式系Yは複素環である。該多環式系のヘテロ原子は、N、OおよびSを含むリストから選択される。偏光素子のさらに他の実施形態において、多環式系Yは、フラン、オキシラン、4H−ピラン、2H−クロメン、ベンゾ[b]フラン、2H−ピラン、チオフェン、ベンゾ[b]チオフェン、パラチアジン、ピロール、ピロリジン、ピラゾール、イミダゾール、イミダゾリン、イミダゾリジン、ピラゾリジン、ピリミジン、ピリジン、ピペラジン、ピペリジン、ピラジン、インドール、プリン、ベンズイミダゾール、キノリン、フェノチアジン、モルホリン、チアゾール、チアジアゾールおよびオキサゾールを含むリストから選択される少なくとも1つのフラグメントを 含む。] [0050] 開示された偏光素子の他の実施形態において、多環式系Yは、多環式芳香族炭化水素を表わす少なくとも1つのフラグメントを含む。さらに他の実施形態において、多環式芳香族炭化水素は、アセナフテン、アセナフチレン、アセフェナントリレン、アセアントリレン、アンタントレン、ベンゾ[a]コロネン、ベンゾ[a]ナフタセン、ベンゾ[a]ピレン、ベンゾ[b]クリセン、ベンゾ[b]フルオレン、ベンゾ[c]クリセン、ベンゾ[c]フェナントレン、ベンゾ[e]ピレン、ベンゾ[ghi]フルオランテン、ベンゾ[ghi]ナフト[cde]ペリレン、ベンゾ[ghi]ペリレン、ベンゾ[j]フルオランテン、ベンゾ[rst]ジナフト[defg,ijkl]ペンタフェン、ベンゾ[rst]フェナントロ[1,10,9−cde]ペンタフェン、ベンズ[a]アントラセン、ベンズ[e]アセフェナントリレン、ベンズ[rst]アントラ[cde]ペンタフェン、ビフェニレン、クリセン、コロネン、ジベンゾ[b,def]クリセン、ジベンゾ[bc,ef]コロネン、ジベンゾ[cd,lm]ペリレン、ジベンゾ[g,p]クリセン、ジベンゾ[j,lm]ナフト[ab]ペリレン、ジベンズ[a,c]アントラセン、ジベンズ[a,h]アントラセン、ジベンズ[a,j]アントラセン、ジナフト[defg,opqr]ペンタセン、フルオランテン、フルオレン、ヘキサベンゾ[a,cd,f,j,lm,o]ペリレン、ナフタセン、ナフタレン、ナフト[a]アントラセン、ナフト[bcd]ペリレン、ナフト[d]コロネン、ペンタベンゾ[a,cd,f,j,lm]ペリレン、ペンタセン、ペンタフェン、ペリレン、フェナントレン、フェナントロ[3,4−c]フェナントレン、ピセン、ピラントレン、ピレン、クアテリレン、テトラベンゾ[a,cd,f,lm]ペリレン、テリレン、トリナフチレン、テトラナフチレンおよびトリフェニレンを含むリストから選択される。] [0051] 開示された偏光素子のさらに他の実施形態において、多環式系Yは、ペリレン、テトラピロールマクロサイクルおよびピラジンを含むリストから選択されるフラグメントを含み、表1に示される構造1〜49から選択される一般構造式を有する。] [0052] 開示された偏光素子の一実施形態において、有機化合物における溶解度を与えるW基は、直鎖および分岐の(C1−C35)アルキル、(C2−C35)アルケニルおよび(C2−C35)アルキニルを含むリストから選択される。開示された偏光素子の他の実施形態において、溶解度を与えるW基の少なくとも1つが、多環式系Yに、架橋基Aを介して結合している。さらに他の実施形態において、架橋基Aは、−C(O)−、−C(O)O−、−C(O)−NH−、−(SO2)NH−、−O−、−CH2O−、−NH−、>N−およびこれらの任意の組み合わせを含むリストから選択される。] [0053] 開示された偏光素子のさらに他の実施形態において、本発明の多環式化合物は、表2に示す化合物I.1、I.2、I.3およびI.4を含むリストから選択される。 開示された偏光素子の一実施形態において、有機溶媒は、ケトン、カルボン酸、炭化水素、環式炭化水素、クロロ炭化水素、アルコール、エーテル、エステルおよびこれらの任意の組み合わせを含むリストから選択される。開示された溶液の好ましい実施形態において、有機溶媒は、アセトン、キシレン、トルエン、エタノール、メチルシクロヘキサン、酢酸エチル、ジエチルエーテル、オクタン、クロロホルム、塩化メチレン、ジクロロエタン、トリクロロエテン、テトラクロロエテン、四塩化炭素、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン、ピリジン、トリエチルアミン、ニトロメタン、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドおよびこれらの任意の組み合わせを含むリストから選択される。開示された偏光素子の他の実施形態において、有機化合物はフォトクロミックである。] [0054] 本発明の一実施形態において、開示された偏光素子は、基板をさらに含む。開示された 偏光素子の他の実施形態において、基板は、可視スペクトル範囲内の電磁放射線に対して透明である。開示された偏光素子のさらに他の実施形態において、基板は、ポリマー製であってよい。さらに他の実施形態において、基板は、ガラス製であってよい。反射型LCDについては、基板は、鏡面または拡散反射表面を有するホイル製であってよい。一実施形態において、偏光素子は、有機層の上部に適用された透明接着層をさらに含む。さらに他の実施形態において、偏光素子は、接着透明層に適用された保護コーティングをさらに含む。] [0055] 偏光素子の一実施形態において、光学的異方性有機層は、少なくとも部分結晶である。 本発明はまた、上記に開示された偏光素子を製造する方法も提供する。本発明の一実施形態において、開示された方法は、超分子の主要配向を与えるための、溶液層への外部からの配向動作の適用をさらに含む。配向動作は、溶液層の付着の工程b)の後になされる。他の実施形態においては、工程b)と同時になされてもよい。配向動作は、外部機械的、電磁、その他業界で公知の配向動作およびこれらの任意の組み合わせを含むリストから選択される。] [0056] 開示された方法の他の実施形態において、多環式系Yは複素環である。開示された方法のさらに他の実施形態において、複素環系Yの少なくとも1つのヘテロ原子は、N、OおよびSを含むリストから選択される。さらに他の実施形態において、多環式系Yは、フラン、オキシラン、4H−ピラン、2H−クロメン、ベンゾ[b]フラン、2H−ピラン、チオフェン、ベンゾ[b]チオフェン、パラチアジン、ピロール、ピロリジン、ピラゾール、イミダゾール、イミダゾリン、イミダゾリジン、ピラゾリジン、ピリミジン、ピリジン、ピペラジン、ピペリジン、ピラジン、インドール、プリン、ベンズイミダゾール、キノリン、フェノチアジン、モルホリン、チアゾール、チアジアゾールおよびオキサゾールを含むリストから選択される少なくとも1つのフラグメントを含む。開示された方法の他の実施形態において、多環式系Yは、多環式芳香族炭化水素を表わす少なくとも1つのフラグメントを含む。さらに他の実施形態において、系Yの多環式芳香族炭化水素は、アセナフテン、アセナフチレン、アセフェナントリレン、アセアントリレン、アンタントレン、ベンゾ[a]コロネン、ベンゾ[a]ナフタセン、ベンゾ[a]ピレン、ベンゾ[b]クリセン、ベンゾ[b]フルオレン、ベンゾ[c]クリセン、ベンゾ[c]フェナントレン、ベンゾ[e]ピレン、ベンゾ[ghi]フルオランテン、ベンゾ[ghi]ナフト[cde]ペリレン、ベンゾ[ghi]ペリレン、ベンゾ[j]フルオランテン、ベンゾ[rst]ジナフト[defg,ijkl]ペンタフェン、ベンゾ[rst]フェナントロ[1,10,9−cde]ペンタフェン、ベンズ[a]アントラセン、ベンズ[e]アセフェナントリレン、ベンズ[rst]アントラ[cde]ペンタフェン、ビフェニレン、クリセン、コロネン、ジベンゾ[b,def]クリセン、ジベンゾ[bc,ef]コロネン、ジベンゾ[cd,lm]ペリレン、ジベンゾ[g,p]クリセン、ジベンゾ[j,lm]ナフト[ab]ペリレン、ジベンズ[a,c]アントラセン、ジベンズ[a,h]アントラセン、ジベンズ[a,j]アントラセン、ジナフト[defg,opqr]ペンタセン、フルオランテン、フルオレン、ヘキサベンゾ[a,cd,f,j,lm,o]ペリレン、ナフタセン、ナフタレン、ナフト[a]アントラセン、ナフト[bcd]ペリレン、ナフト[d]コロネン、ペンタベンゾ[a,cd,f,j,lm]ペリレン、ペンタセン、ペンタフェン、ペリレン、フェナントレン、フェナントロ[3,4−c]フェナントレン、ピセン、ピラントレン、ピレン、クアテリレン、テトラベンゾ[a,cd,f,lm]ペリレン、テリレン、トリナフチレン、テトラナフチレンおよびトリフェニレンを含むリストから選択される。] [0057] 開示された方法のさらに他の実施形態において、多環式系Yは、ペリレン、テトラピロールマクロサイクル、コロネンおよびピラジンを含むリストから選択されるフラグメントを含み、表1に示される構造1〜49から選択される一般構造式を有する。] [0058] 開示された方法の一実施形態において、有機溶媒における溶解度を与えるW基の少なくとも1つは、直鎖および分岐の(C1−C35)アルキル、(C2−C35)アルケニルおよび(C2−C35)アルキニルを含むリストから選択される。] [0059] 開示された方法の一実施形態において、溶解度を与えるW基の少なくとも1つが、多環式系Yに、架橋基Aを介して結合している。さらに他の実施形態において、架橋基Aは、−C(O)−、−C(O)O−、−C(O)−NH−、−(SO2)NH−、−O−、−CH2O−、−NH−、>N−およびこれらの任意の組み合わせを含むリストから選択される。] [0060] 開示された方法のさらに他の実施形態において、本発明の多環式化合物は、表2に示す化合物I.1、I.2、I.3およびI.4を含むリストから選択される。 開示された方法の一実施形態において、有機溶媒は、ケトン、カルボン酸、炭化水素、環式炭化水素、クロロ炭化水素、アルコール、エーテル、エステルおよびこれらの任意の組み合わせを含むリストから選択される。開示された方法の好ましい実施形態において、有機溶媒は、アセトン、キシレン、トルエン、エタノール、メチルシクロヘキサン、酢酸エチル、ジエチルエーテル、オクタン、クロロホルム、塩化メチレン、ジクロロエタン、トリクロロエテン、テトラクロロエテン、四塩化炭素、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン、ピリジン、トリエチルアミン、ニトロメタン、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドおよびこれらの任意の組み合わせを含むリストから選択される。] [0061] 開示された方法の一実施形態において、基板はポリマー製である。他の実施形態において、基板は、ガラス製である。さらに他の実施形態において、基板は、鏡面または拡散反射表面を有するホイル製である。] [0062] 本発明の他の実施形態において、方法は、ウェットケミカルエッチング、ドライケミカルエッチング、プラズマエッチング、レーザーエッチングおよび研削を含むリストから選ばれる方法の1つにより、基板を除去する工程をさらに含む。開示された方法の一実施形態において、一般構造式Iの多環式有機化合物の溶液を調製する工程、基板に溶液層を付着させる工程および乾燥工程の連続工程を、2回以上繰り返し、得られる各光学異方性層を、有機溶液を用いて形成し、この溶液は前のサイクルで用いたものと同一か異なるものであり、可視スペクトル範囲の少なくとも1つの所定の波長の下位範囲において、電磁放射線を吸収する。] [0063] 本発明の概要を示してきたが、例示のためにのみ与えられ、添付の請求項の範囲を限定するものではない、特定の好ましい実施形態および図面を参照することにより、さらに理解できる。] 図面の簡単な説明 [0064] 本発明による偏光素子の概略を示す断面図。 偏光素子の作製の実施形態に用いるコロネン誘導体を示す化学式。 本発明の実施形態による偏光素子の典型的な吸収スペクトル。 本発明の一実施形態による偏光素子の二色比を示すグラフ。 本発明の一実施形態による偏光素子のコントラスト比を示すグラフ。] 実施例 [0065] 本発明のその他の目的および利点は、実施例の詳細な説明および添付の請求項を読めば明らかとなるであろう。以下の実施例は、本発明の特定の化合物の作製方法および使用に ついての詳細な説明である。各多環式系Yについて1つのみの詳細な合成例しかないが(表1)、本発明の範囲がこれらの具体的な構造に限定されず、異なるW基によるその他多くの変形が提供された手順を用いて容易に得られるものと考えられる。実施例は、本発明の実施形態を例示するために提供されているものであり、本発明の範囲を限定しようとするものではない。] [0066] 偏光素子の詳細な作製を説明する以下の実施例は、例示のためであり、当業者であれば、本発明の任意の他の化合物により偏光素子を得ることができる。以下の実施例において、パーセンテージは全て重量パーセンテージであり、温度は全て摂氏である。] [0067] (実施例1) 実施例1は、N,N’−ジ(2−エチルヘキシル)−1,7−ジ(ヘキシ−1−ニル)ペリレン−3,4:9,10−テトラカルボキシジイミド(I.1、表2)の調製を説明するものである。] [0068] ] [0069] 合成手順をスキーム1に示す。ペリレンジイミドI.5が、スキーム1の最初の化合物として示されている。ペリレンジイミドI.5(4.2g、5.4mmol)を、温度計、アルゴン注入管、空気冷却器およびバブルカウンターを備えた0.6Lの三つ口フラスコに入れた。] [0070] 装置を排気し、数回、アルゴンを充填した。無水脱気テトラヒドロフラン(400mL)、続いて、トリエチルアミン(6.6g、9.0mL、66mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)塩化パラジウム(II)(0.38g、0.54mmol)、ヨウ化銅(I)(0.20g、1.1mmol)およびトリフェニルホスフィン(0.14g、0.54mmol)を反応容器に添加した。僅かに沸騰するまで、得られた懸濁液を排気してから、反応容器をアルゴンで充填した。最後の工程を、膜ポンプの真空を用いて、3回繰り返した。次に、1−ヘキシンを添加し(2.2g、3.18mL、15mmol)、反応混合物が軽く沸騰するまで(64℃)、反応混合物を、攪拌を同時にしながら加熱した。加熱を14時間続けた。薄層クロマトグラフィー(TLC、Merck、シリカゲル60UV254、溶離剤クロロホルム−酢酸エチル100:1)は、初期のペリレンジイミドI.5の存在は示さない。] [0071] 得られた暗紫色溶液を、少量の沈殿物から、ろ過により分離し、減圧下で初期の容積の半分まで蒸発させ(ロータリーエバポレータ)、70mLの塩酸(36%)と氷と水(2 00mL)の混合物へ注いだ。得られた混合物を、ジクロロメタン(500mL)で抽出し、有機相を水で洗い(3×200mL)、シリカゲル(200mL)を通してろ過した。ろ液をろ紙を通してろ過し、100mLの容積までロータリーエバポレータで蒸発させた。イソプロパノールを添加し(250mL)、合計容積を145mL(114〜117g)まで減じた。次に、メタノールを、手で攪拌しながら、滴下して加えた(80mL)。分離した暗紫色結晶をろ過した。収量は4〜5gであった。結晶をジクロロメタン(100mL)に溶解し、イソプロパノールを加え(200mL)、溶液の合計容積を145mLまで減じた。メタノール(60mL)を攪拌しながら、滴下して加えた。分離した暗紫色の結晶をろ過した。形成した結晶を、それぞれ20mLと3mLのイソプロパノール−メタノール混合物で洗い、3時間40℃で、真空中にて乾燥した。] [0072] N,N’−ジ(2−エチルヘキシル)−1,7−ジ(ヘキシ−1−ニル)ペリレン−3,4:9,10−テトラカルボキシジイミドI.1の収量は、3.1g(74%)であった。] [0073] (実施例2) 実施例2は、N,N’−ジ(2−エチルヘキシル)−5,11−ジブチルコロネン−2,3:8,9−テトラカルボキシジイミド(I.2、表2)の調製を説明するものである。] [0074] ] [0075] 合成手順をスキーム2に示す。100mLトルエン中、1.5gのN,N’−ジ(2−エチルヘキシル)−1,7−ジ(ヘキシ−1−ニル)ペリレン−3,4:9,10−テトラカルボキシジイミド(I.1)と3.0mLの1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデ−7−セン(DBU)の混合物を、20時間、アルゴン雰囲気下で還流した。冷却後、得られた混合物を6N塩酸(300mL)に注ぎ、塩化メチレン(500mL)で抽出した。有機相を分離し、硫酸マグネシウムで乾燥し、溶液をろ過し、濃縮し、熱メタノール中で結晶化して、粗N,N’−ジ(2−エチルヘキシル)−5,11−ジブチルコロネン−2,3:8,9−テトラカルボキシジイミド(1.3g)を生成した。生成物をカラムで、シリカゲルおよびクロロホルム−石油エーテル(3:1)でできた溶離剤により精製した。] [0076] (実施例3) 実施例3は、主に平面の多環式系を表1の構造式31に示したN,N’−(1−ウンデシル)ドデシル−5,11−ジヘキシルコロネン−2,3:8,9−テトラカルボキシジ イミドの調製を説明するものである。本実施例はまた、表1に示した構造式26、32および33の多環式芳香族系を有する化合物の合成の代表でもある。合成手順をスキーム3に示す。6工程が含まれる。] [0077] ] [0078] 市販のペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸二無水物(100.0g、0.255mol)を、100%硫酸(845mL)中、臭素(29mL)とヨウ素(2.38g)の混合物により、85℃以下で臭化した。1,7−ジブロモペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸二無水物の収量は、90g(64%)であった。] [0079] 分析:計算:C24H6Br2O6、C52.40、H1.10、Br29.05、O17.45%、実測:C52.29、H、1.07、Br28.79%。吸収スペクトル(93%硫酸中9.82×10−5M溶液):405(9572)、516(27892)、553(37769)。] [0080] N−メチルピロリドン(390mL)中、1,7−ジブロモペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸二無水物(30.0g)とシクロヘキシルアミン(18.6mL)の85℃以下での反応により、N,N’−ジシクロヘキシル−1,7−ジブロモペリレン−3,4:9,10−テトラカルボキシジイミドを合成した。N,N’−ジシクロヘキシル−1,7−ジブロモペリレン−3,4:9,10−テトラカルボキシジイミドの収量は、30g(77%)であった。] [0081] Sonogashira反応(薗頭反応)によるN,N’−ジシクロヘキシル−1,7−ジ(オクチ−1−ニル)ペリレン−3,4:9,10−テトラカルボキシジイミド:ビス(トリフェニルホスフィン)塩化パラジウム(II)(2.42g)、トリフェニルホスフィン(0.9g)およびヨウ化銅(I)(0.66g)の存在下、N,N’−ジシクロヘキシル−1,7−ジブロモペリレン−3,4:9,10−テトラカルボキシジイミド(24.7g)およびオクチン−1(15.2g)。N,N’−ジシクロヘキシル−1,7−ジ(オクチ−1−ニル)ペリレン−3,4:9,10−テトラカルボキシジイミドの 収量は、15.7g(60%)であった。] [0082] トルエン(400mL)中、N,N’−ジシクロヘキシル−1,7−ジ(オクチ−1−ニル)ペリレン−3,4:9,10−テトラカルボキシジイミド(7.7g)を、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデ−7−セン(0.6ml)の存在下、100〜110℃で20時間加熱することにより、N,N’−ジシクロヘキシル−5,11−ジヘキシルコロネン−2,3:8,9−テトラカルボキシジイミドを合成した。] [0083] tert−ブタノール(400mL)と水(0.4mL)の混合物中、85〜90℃でのN,N’−ジシクロヘキシル−5,11−ジヘキシルコロネン−2,3:8,9−テトラカルボキシジイミド(6.4g、8.3mmol)の、水酸化カリウム(7.0g、85%)による加水分解により、5,11−ジヘキシルコロネン−2,3:8,9−テトラカルボン酸二無水物を調製した。5,11−ジヘキシルコロネン−2,3:8,9−テトラカルボン酸二無水物の収量は、4.2g(83%)であった。] [0084] 5,11−ジ(ヘキシル)コロネン−2,3:8,9−テトラカルボン酸二無水物と12−トリコサンアミンの反応によるN,N’−(1−ウンデシル)ドデシル−5,11−ジヘキシルコロネン−2,3:8,9−テトラカルボキシジイミド。5,11−ジ(ヘキシル)コロネン−2,3:8,9−テトラカルボン酸二無水物(3.44g)、12−トリコサンアミン(7.38g)、安息香酸(45mg)および3−クロロフェノール(15ml)を排気し、アルゴンにより、室温で2回、100℃で2回飽和した。反応混合物を、140℃以下で1時間、160〜165℃で20時間、アルゴンを流して攪拌した。その後、反応混合物を、100℃以下で攪拌し、10mmHgで30分間真空にした。次に、装置を再度アルゴンで充填し、加熱をさらに24時間続けた。N,N’−(1−ウンデシル)ドデシル−5,11−ジヘキシルコロネン−2,3:8,9−テトラカルボキシジイミド調製の収量は、5.0g(70%)であった。] [0085] (実施例4) 実施例4は、主に平面の多環式系を表1の構造式34に示した亜鉛−4,4’,4’’,4’’’−テトラカルボキシフタロシアニンの調製を説明するものである。本実施例はまた、表1に示した構造式35、36および37の多環式芳香族系を有する化合物の合成の代表でもある。合成手順をスキーム4に示す。ワンポットで実施される2工程が含まれる。] [0086] ] [0087] A.亜鉛−4,4’,4’’,4’’’−テトラカルボキシフタロシアニンの合成 無水トリメリット酸(10g)、尿素(30g)、塩化亜鉛(II)(3.05g)およびモリブデン酸アンモニウム(1g)の混合物を、ニトロベンゼン(200ml)中、 5時間、160〜165℃で攪拌した。自冷後、沈殿物をろ過し、水およびアセトンで濯いだ。ろ過ケークを、沸騰した30%水酸化カリウム溶液(200ml)で、6時間攪拌した。冷却後、反応混合物を水(400ml)で希釈し、ろ過した。ろ液を濃塩酸で酸性化した。沈殿物をろ過し、水(200ml)に懸濁し、ろ過し、水で濯いだ。収量は、0.78g。] [0088] (実施例5) 実施例5は、主に平面の多環式系を表1の構造式44に示した9−(ホルミルオキシ)キノキサリノ[2,3−b]フェナジン−2−カルボン酸の調製を説明するものである。合成手順をスキーム5に示す。1工程が含まれる。] [0089] ] [0090] N−メチルピロリドン(30ml)中3,4−ジアミノ安息香酸(1.2g)および2,5−ジヒドロキシ−1,4−ベンゾキノン(0.5g)の混合物を13時間沸騰させた。自冷後、反応塊を水(30ml)で希釈した。沈殿物をろ過し、50%N−メチルピロリドンおよび水で濯いだ。ろ過ケークを、水(150ml)と濃アンモニア溶液(10ml)の混合物に溶解した。酢酸(10ml)を溶液に添加した。沈殿物をろ過し、ろ過器で水で濯いだ。生成物を、位置異性体の混合物として単離した。] [0091] (実施例6) 実施例6は、主に平面の多環式系を表1の構造式19に示したN,N’−(4−オクチル)フェニル−3,4,9,10−ペリレンテトラカルボン酸ジイミドの調製を説明するものである。本実施例はまた、表1に示した構造式1、6および10の多環式芳香族系を有する化合物の合成の代表でもある。合成手順をスキーム6に示す。3工程が含まれる。] [0092] ] [0093] A.ペリレン−3,4,9,10−テトラカルボン酸二無水物の合成 ペリレン−3,4,9,10−テトラカルボン酸の二無水物を、アルカリ溶融の標準的な手順を用いて、2工程で調製し、ペリレン−3,4,9,10−テトラカルボン酸を生成した後、酸支援脱水により、対応の二無水物とした。 B.N,N’−(4−オクチル)フェニル−3,4,9,10−ペリレンテトラカルボン酸ジイミドの合成 4−オクチルアニリン(2.10g、11mmol)、ペリレン−3,4,9,10−テトラカルボン酸二無水物(2.20g、3.70mmol)および安息香酸(0.020g、0.16mmol)を混合し、m−ClPhOHを加えた(9mL)。混合物を、40時間150℃で、攪拌しながら加熱した。溶媒を真空で除去し、残渣を、カラムクロマトグラフィーを用いて、シリカゲルで、溶離剤としてトルエン−石油エーテル混合物を用いて精製した。収量は、2.6g(74%)。] [0094] (実施例7) 実施例7は、主に平面の多環式系を表1の構造式4および6に示した、スキーム7に示す化合物AおよびBの調製を説明するものである。本実施例はまた、表1に示した構造式7の多環式芳香族系を有する化合物の合成の代表でもある。合成経路をスキーム7に示す。実施例6に調製を記載したペリレン−3,4,9,10−テトラカルボン酸二無水物から始まる1工程が含まれる。] [0095] ] [0096] 化合物AおよびBを、ペリレン−3,4,9,10−テトラカルボン酸二無水物および4,5−ビス(ヘキシルオキシ)ベンゼン−1,2−ジアミンから、実施例6に記載したのと同様の手順を用いて合成した。典型的には、標準的技術によって、クロマトグラフィーにより分離可能な位置異性体AおよびBの混合物となる。] [0097] (実施例8) 実施例8は、主に平面の多環式系を表1の構造式40に示した化合物Cの調製を説明するものである。本実施例はまた、表1に示した構造式39の多環式芳香族系を有する化合物の合成の代表でもある。合成手順をスキーム8に示す。1工程が含まれる。] [0098] ] [0099] 化合物Cを、ペリレン−1,1’,3,3’−テトラオキソ−1,1’,3,3’−テトラヒドロ−6,6’−ビベンゾ[デ]イソクロメン−7,7’−ジカルボン酸および3,4−ジアミノ安息香酸から、実施例6に記載したのと同様の手順を用いて合成した。典型的には、標準的技術によって、クロマトグラフィーにより分離可能な位置異性体の混合物となる。] [0100] (実施例9) 図1に示す本発明による二色性偏光素子は、基板1に配置される少なくとも1つの異方性吸収光学層2の形成により得られる。有機化合物の配向分子を含む層2は、公知の方法の1つにより生成してよい。] 図1 [0101] 化合物10は、本発明による偏光素子の作製に用いられる。酢酸エチルを溶媒として用いる。染料を、液晶(LC)溶液とした。得られたLC溶液を、ストリップとして、基板の端部から1.5cmの距離で、ガラス基板に適用した(10×10cm2)。ガラス基板は、可視スペクトル範囲の電磁放射線に対して透明である。基板を、直線移動ステージに固定した。直径2cmの非回転ローラを、基板に対して押しつける。所望の染料溶液層厚さを、ローラに固定された2つのスペーサにより制御する。固定された基板と共にステージを、約10cm/秒の速度で動かす。LC溶液の超分子の配向は、層形成のプロセスにおける調心外力を変えることにより制御される。例えば、電磁、機械等の異なる調心外力をこのために用いてよい。調心外力の強度は、LC溶液の特性、例えば、化学物質含量、濃度、温度により決まる。層厚さは、約5〜10μmである。] [0102] 方法の次の工程は乾燥である。光学異方性有機層の前に配向した構造を阻害しないよう、溶媒除去速度は速すぎてはいけない。本実験では、乾燥は室温および60%湿度で行った。] [0103] 次に、透明接着層3(ポリアクリレート、ポリビニルブチラール等)を、通常の製造技術に従って、有機層2の上部に適用した。接着層の材料には、低吸収力、低屈折率および水不溶性という要求(要件)を課した。] [0104] 少なくともポリマー保護層4は、搬送中の損傷から偏光素子を保護するために形成される。本実施例において、偏光素子は半製品であり、偏光子として、例えば、液晶ディスプ レイ(LCD)において用いることができる。保護層4の除去の際に、残りの多層構造を、接着層を備えたLCDガラスに適用する。] [0105] 生成された偏光素子は、厚さ約0.3〜0.4μmの光学異方性層を含み、7.0(最大9.0)の平均二色比を有している。開示された方法は、層の表面と、バッチ毎の両方についてパラメータの良好な再現性を有する。] [0106] (実施例10) 実施例10は、表1の構造31に示す多環式系Yの有機化合物をベースとする偏光素子の作製について説明するものである。化学組成を選択することによる分子間の相互作用および自己集合性の制御が、溶解度を調整する主な因子である。アルキルが周囲にある多環芳香族分子間の可能な相互作用の中でも、Πスタッキングおよび疎水性相互作用を、リオメソ相形成の2つの主な原動力として選択することができる。] [0107] 自己会合の顕著な傾向のある分子が、必要な事前規則性を有していることから、面内スタック分布を得るのに好適である。凝集傾向は、選択した溶媒に応じて異なる。トルエン、ニトロベンゼン等の芳香族溶媒は、芳香族溶質間のΠスタッキングを抑制する。かかる相互作用は、溶質間の相互作用より優先される傾向があるからである。反対に、オクタンまたはデカン等の脂肪族溶媒の分子は、周囲の分子との疎水性相互作用を生じて、芳香族スタッキングを改善する。図2に示すコロネン誘導体を本実施例に用いる。] 図2 [0108] それは、様々な溶媒に可溶の、アルキル置換基を有する平坦な多環式化合物である。オクタン中20%溶液でリオメソ相を与える。 リオトロピック液晶を付着させ、調心剪断力を適用する。コーティング液もまた、等方性溶液として調製することができる。この場合、乾燥速度と、事前凝集種が付着方向に調心される付着速度との間が最良の関係である。基板を擦るという事前処理によっても調心が促進される。] [0109] 以下の膜をロッドにより、以下のとおり、異なる速度で付着させた。 #1:MR2.5、5mm/秒(厚さ680nm)、 #2:MR1.5、20mm/秒(厚さ560nm)、 #3:MR6.0、100mm/秒(厚さ1770nm)。] [0110] 図3(縦軸は吸光度、横軸は波長)に、ガラス上のコロネン膜の吸収スペクトルを示す。3本の線が明らかにある。コロネンは、521nmに最低エネルギー吸収帯を有し、425nmと489nmの2つの振動線がある。521nmを超える波長だと、膜はほとんど透明である。] 図3 [0111] 試料の二色比およびコントラスト比を、図4および図5(横軸は波長)に示す。平均Kdは5.0(最大値7.0)であり、厚膜については、厚さ依存性CRは40に及んでいる。本実施例によれば、青色スペクトル領域において、許容できる特性の偏光子が得られたことが分かる。] 図4 図5 [0112] 本発明の特定の好ましい実施形態を、具体的に開示してきたが、本発明は、それに限定されるものではなく、当業者であれば、多くの変形が容易に明らかとなり、本発明は、請求項に関してその最も広い可能な解釈をされるものと考えられる。]
权利要求:
請求項1 下記一般構造式I(式中、Yは少なくとも部分芳香族である主に平面の多環式系であり、W1、W2およびW3は、有機溶媒における溶解度を与える異なる基で、合計(n1+n2+n3)は、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10である。)の多環式有機化合物であって、前記多環式有機化合物は、前記有機溶媒中で超分子を形成でき、前記多環式有機化合物は、可視スペクトル範囲の少なくとも1つの下位範囲において電磁放射線を吸収することができる、多環式有機化合物。 請求項2 前記多環式系Yが複素環である請求項1に記載の多環式有機化合物。 請求項3 前記複素環系の1つ以上のヘテロ原子が、N、OおよびSを含むリストから選択される請求項2に記載の多環式有機化合物。 請求項4 前記多環式系Yが、フラン、オキシラン、4H−ピラン、2H−クロメン、ベンゾ[b]フラン、2H−ピラン、チオフェン、ベンゾ[b]チオフェン、パラチアジン、ピロール、ピロリジン、ピラゾール、イミダゾール、イミダゾリン、イミダゾリジン、ピラゾリジン、ピリミジン、ピリジン、ピペラジン、ピペリジン、ピラジン、インドール、プリン、ベンズイミダゾール、キノリン、フェノチアジン、モルホリン、チアゾール、チアジアゾールおよびオキサゾールを含むリストから選択される少なくとも1つのフラグメントを含む請求項1〜3のいずれか一項に記載の多環式有機化合物。 請求項5 前記多環式系Yが、多環式芳香族炭化水素を表わす少なくとも1つのフラグメントを含む請求項1に記載の多環式有機化合物。 請求項6 前記多環式芳香族炭化水素が、アセナフテン、アセナフチレン、アセフェナントリレン、アセアントリレン、アンタントレン、ベンゾ[a]コロネン、ベンゾ[a]ナフタセン、ベンゾ[a]ピレン、ベンゾ[b]クリセン、ベンゾ[b]フルオレン、ベンゾ[c]クリセン、ベンゾ[c]フェナントレン、ベンゾ[e]ピレン、ベンゾ[ghi]フルオランテン、ベンゾ[ghi]ナフト[cde]ペリレン、ベンゾ[ghi]ペリレン、ベンゾ[j]フルオランテン、ベンゾ[rst]ジナフト[defg,ijkl]ペンタフェン、ベンゾ[rst]フェナントロ[1,10,9−cde]ペンタフェン、ベンズ[a]アントラセン、ベンズ[e]アセフェナントリレン、ベンズ[rst]アントラ[cde]ペンタフェン、ビフェニレン、クリセン、コロネン、ジベンゾ[b,def]クリセン、ジベンゾ[bc,ef]コロネン、ジベンゾ[cd,lm]ペリレン、ジベンゾ[g,p]クリセン、ジベンゾ[j,lm]ナフト[ab]ペリレン、ジベンズ[a,c]アントラセン、ジベンズ[a,h]アントラセン、ジベンズ[a,j]アントラセン、ジナフト[defg,opqr]ペンタセン、フルオランテン、フルオレン、ヘキサベンゾ[a,cd,f,j,lm,o]ペリレン、ナフタセン、ナフタレン、ナフト[a]アントラセン、ナフト[bcd]ペリレン、ナフト[d]コロネン、ペンタベンゾ[a,cd,f,j,lm]ペリレン、ペンタセン、ペンタフェン、ペリレン、フェナントレン、フェナントロ[3,4−c]フェナントレン、ピセン、ピラントレン、ピレン、クアテリレン、テトラベンゾ[a,cd,f,lm]ペリレン、テリレン、トリナフチレン、テトラナフチレンおよびトリフェニレンを含むリストから選択される請求項5に記載の多環式有機化合物。 請求項7 前記多環式系Yが、ペリレン、テトラピロールマクロサイクル、コロネンおよびピラジンを含むリストから選択されるフラグメントを含み、下記構造1〜46から選択される一般構造式を有する請求項1〜6のいずれか一項に記載の多環式有機化合物。 請求項8 溶解度を与えるW基の少なくとも1つが、直鎖および分岐の(C1−C35)アルキル、(C2−C35)アルケニルおよび(C2−C35)アルキニルを含むリストから選択される請求項1〜7のいずれか一項に記載の多環式有機化合物。 請求項9 溶解度を与えるW基の少なくとも1つが、多環式系Yに、架橋基Aを介して結合している請求項1〜8のいずれか一項に記載の多環式有機化合物。 請求項10 前記架橋基Aが、−C(O)−、−C(O)O−、−C(O)−NH−、−(SO2)NH−、−O−、−CH2O−、−NH−、>N−およびこれらの任意の組み合わせを含むリストから選択される請求項9に記載の多環式有機化合物。 請求項11 下記ジイミドI.1、I.2、I.3およびI.4を含むリストから選択される請求項1、5、6、7、8、9または10のいずれか一項に記載の多環式有機化合物。 請求項12 前記多環式系が、棒状超分子を、Π−Π相互作用を介して形成することができる請求項1〜11のいずれか一項に記載の多環式有機化合物。 請求項13 前記棒状超分子が、多環式系間に、約3.1〜3.7Aの範囲の面間間隔を有する請求項12に記載の多環式有機化合物。 請求項14 前記化合物がフォトクロミックである請求項1〜13のいずれか一項に記載の多環式有機化合物。 請求項15 前記多環式有機化合物が、UVスペクトル範囲の少なくとも1つの下位範囲の電磁放射線をさらに吸収することができる請求項1〜14のいずれか一項に記載の多環式有機化合物。 請求項16 下記一般構造式I(式中、Yは少なくとも部分芳香族である主に平面の多環式系であり、W1、W2およびW3は、有機溶媒における溶解度を与える異なる基で、合計(n1+n2+n3)は、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10である。)の少なくとも1つの多環式有機化合物を含む溶液であって、前記多環式有機化合物は、前記有機溶媒中で超分子を形成でき、前記多環式有機化合物は、可視スペクトル範囲の少なくとも1つの下位範囲において電磁放射線を吸収することができ、前記溶液は、有機層を形成することができ、可視スペクトル範囲の少なくとも1つの下位範囲の電磁放射線の異方性吸収が確保される、溶液。 請求項17 一般構造式の少なくとも2つの多環式有機化合物の混合物を含み、前記溶液が、可視スペクトル範囲の少なくとも2つの下位範囲において電磁放射線を吸収することができる請求項16に記載の溶液。 請求項18 前記多環式系Yが複素環である請求項16〜17のいずれか一項に記載の溶液。 請求項19 前記複素環系Yのヘテロ原子が、N、OおよびSを含むリストから選択される請求項18に記載の溶液。 請求項20 前記多環式系Yが、フラン、オキシラン、4H−ピラン、2H−クロメン、ベンゾ[b]フラン、2H−ピラン、チオフェン、ベンゾ[b]チオフェン、パラチアジン、ピロール、ピロリジン、ピラゾール、イミダゾール、イミダゾリン、イミダゾリジン、ピラゾリジン、ピリミジン、ピリジン、ピペラジン、ピペリジン、ピラジン、インドール、プリン、ベンズイミダゾール、キノリン、フェノチアジン、モルホリン、チアゾール、チアジアゾールおよびオキサゾールを含むリストから選択される少なくとも1つのフラグメントを含む請求項16〜19のいずれか一項に記載の溶液。 請求項21 前記多環式有機化合物が、多環式芳香族炭化水素を表わす少なくとも1つのフラグメントを有する請求項16〜17のいずれか一項に記載の溶液。 請求項22 前記多環式芳香族炭化水素が、アセナフテン、アセナフチレン、アセフェナントリレン、アセアントリレン、アンタントレン、ベンゾ[a]コロネン、ベンゾ[a]ナフタセン、ベンゾ[a]ピレン、ベンゾ[b]クリセン、ベンゾ[b]フルオレン、ベンゾ[c]クリセン、ベンゾ[c]フェナントレン、ベンゾ[e]ピレン、ベンゾ[ghi]フルオランテン、ベンゾ[ghi]ナフト[cde]ペリレン、ベンゾ[ghi]ペリレン、ベンゾ[j]フルオランテン、ベンゾ[rst]ジナフト[defg,ijkl]ペンタフェン、ベンゾ[rst]フェナントロ[1,10,9−cde]ペンタフェン、ベンズ[a]アントラセン、ベンズ[e]アセフェナントリレン、ベンズ[rst]アントラ[cde]ペンタフェン、ビフェニレン、クリセン、コロネン、ジベンゾ[b,def]クリセン、ジベンゾ[bc,ef]コロネン、ジベンゾ[cd,lm]ペリレン、ジベンゾ[g,p]クリセン、ジベンゾ[j,lm]ナフト[ab]ペリレン、ジベンズ[a,c]アントラセン、ジベンズ[a,h]アントラセン、ジベンズ[a,j]アントラセン、ジナフト[defg,opqr]ペンタセン、フルオランテン、フルオレン、ヘキサベンゾ[a,cd,f,j,lm,o]ペリレン、ナフタセン、ナフタレン、ナフト[a]アントラセン、ナフト[bcd]ペリレン、ナフト[d]コロネン、ペンタベンゾ[a,cd,f,j,lm]ペリレン、ペンタセン、ペンタフェン、ペリレン、フェナントレン、フェナントロ[3,4−c]フェナントレン、ピセン、ピラントレン、ピレン、クアテリレン、テトラベンゾ[a,cd,f,lm]ペリレン、テリレン、トリナフチレン、テトラナフチレンおよびトリフェニレンを含むリストから選択される請求項21に記載の溶液。 請求項23 前記多環式系Yが、ペリレン、テトラピロールマクロサイクルおよびピラジンを含むリストから選択され、下記構造1〜46から選択される一般構造式を有する請求項16〜22のいずれか一項に記載の溶液。 請求項24 溶解度を与えるW基の少なくとも1つが、直鎖および分岐の(C1−C35)アルキル、(C2−C35)アルケニルおよび(C2−C35)アルキニルを含むリストから選択される請求項16〜23のいずれか一項に記載の溶液。 請求項25 溶解度を与えるW基の少なくとも1つが、多環式系Yに、架橋基Aを介して結合している請求項16〜24のいずれか一項に記載の溶液。 請求項26 前記架橋基Aが、−C(O)−、−C(O)O−、−C(O)−NH−、−(SO2)NH−、−O−、−CH2O−、−NH−、>N−およびこれらの任意の組み合わせを含むリストから選択される請求項16〜25のいずれか一項に記載の溶液。 請求項27 前記多環式有機化合物が、下記ジイミドI.1〜I.4を含むリストから選択される請求項16,17,21〜26のいずれか一項に記載の溶液。 請求項28 前記有機溶媒が、ケトン、カルボン酸、炭化水素、環式炭化水素、クロロ炭化水素、アルコール、エーテル、エステルおよびこれらの任意の組み合わせを含むリストから選択される請求項16〜27のいずれか一項に記載の溶液。 請求項29 前記有機溶媒が、アセトン、キシレン、トルエン、エタノール、メチルシクロヘキサン、酢酸エチル、ジエチルエーテル、オクタン、クロロホルム、塩化メチレン、ジクロロエタン、トリクロロエテン、テトラクロロエテン、四塩化炭素、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン、ピリジン、トリエチルアミン、ニトロメタン、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドおよびこれらの任意の組み合わせを含むリストから選択される請求項16〜28のいずれか一項に記載の溶液。 請求項30 前記溶液が、リオトロピック液晶溶液である請求項16〜29のいずれか一項に記載の溶液。 請求項31 前記溶液が等方性溶液である請求項16〜30のいずれか一項に記載の溶液。 請求項32 前記超分子が、一般構造式Iの少なくとも2つの異なる化合物の相互作用により形成される請求項16〜31のいずれか一項に記載の溶液。 請求項33 前記超分子が、式Iの同じ化合物の相互作用により形成される請求項16〜32のいずれか一項に記載の溶液。 請求項34 界面活性剤をさらに含む請求項16〜33のいずれか一項に記載の溶液。 請求項35 可塑剤をさらに含む請求項16〜34のいずれか一項に記載の溶液。 請求項36 可視スペクトル範囲の少なくとも1つの下位範囲の電磁放射線を異方性吸収することができる少なくとも1つの有機層を含む偏光素子であって、前記有機層が、下記一般構造式I(式中、Yは少なくとも部分芳香族である主に平面の多環式系であり、W1、W2およびW3は、有機溶媒における溶解度を与える異なる基で、合計(n1+n2+n3)は、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10である。)の少なくとも1つの多環式有機化合物を含み、前記多環式有機化合物は、前記有機溶媒中で超分子を形成でき、前記多環式有機化合物は、可視スペクトル範囲の少なくとも1つの下位範囲において電磁放射線を吸収することができる、偏光素子。 請求項37 前記層が、一般構造式Iの2つ以上の前記多環式有機化合物を含み、可視スペクトル範囲の少なくとも2つの異なる所定の波長の下位範囲の電磁放射線の吸収を確保する請求項36に記載の偏光素子。 請求項38 2つ以上の有機層を含み、前記層のそれぞれが、一般構造式Iの異なる多環式有機化合物を含み、可視スペクトル範囲の少なくとも2つの所定の波長の下位範囲の電磁放射線の吸収を確保する請求項36〜37のいずれか一項に記載の偏光素子。 請求項39 前記多環式系Yが複素環である請求項36〜38のいずれか一項に記載の偏光素子。 請求項40 前記複素環系Yのヘテロ原子が、N、OおよびSを含むリストから選択される請求項39に記載の偏光素子。 請求項41 前記多環式系Yが、フラン、オキシラン、4H−ピラン、2H−クロメン、ベンゾ[b]フラン、2H−ピラン、チオフェン、ベンゾ[b]チオフェン、パラチアジン、ピロール、ピロリジン、ピラゾール、イミダゾール、イミダゾリン、イミダゾリジン、ピラゾリジン、ピリミジン、ピリジン、ピペラジン、ピペリジン、ピラジン、インドール、プリン、ベンズイミダゾール、キノリン、フェノチアジン、モルホリン、チアゾール、チアジアゾールおよびオキサゾールを含むリストから選択される少なくとも1つのフラグメントを含む請求項36〜40のいずれか一項に記載の偏光素子。 請求項42 前記多環式系が、多環式芳香族炭化水素を表わす少なくとも1つのフラグメントを含む請求項36〜38のいずれか一項に記載の偏光素子。 請求項43 前記多環式芳香族炭化水素が、アセナフテン、アセナフチレン、アセフェナントリレン、アセアントリレン、アンタントレン、ベンゾ[a]コロネン、ベンゾ[a]ナフタセン、ベンゾ[a]ピレン、ベンゾ[b]クリセン、ベンゾ[b]フルオレン、ベンゾ[c]クリセン、ベンゾ[c]フェナントレン、ベンゾ[e]ピレン、ベンゾ[ghi]フルオランテン、ベンゾ[ghi]ナフト[cde]ペリレン、ベンゾ[ghi]ペリレン、ベンゾ[j]フルオランテン、ベンゾ[rst]ジナフト[defg,ijkl]ペンタフェン、ベンゾ[rst]フェナントロ[1,10,9−cde]ペンタフェン、ベンズ[a]アントラセン、ベンズ[e]アセフェナントリレン、ベンズ[rst]アントラ[cde]ペンタフェン、ビフェニレン、クリセン、コロネン、ジベンゾ[b,def]クリセン、ジベンゾ[bc,ef]コロネン、ジベンゾ[cd,lm]ペリレン、ジベンゾ[g,p]クリセン、ジベンゾ[j,lm]ナフト[ab]ペリレン、ジベンズ[a,c]アントラセン、ジベンズ[a,h]アントラセン、ジベンズ[a,j]アントラセン、ジナフト[defg,opqr]ペンタセン、フルオランテン、フルオレン、ヘキサベンゾ[a,cd,f,j,lm,o]ペリレン、ナフタセン、ナフタレン、ナフト[a]アントラセン、ナフト[bcd]ペリレン、ナフト[d]コロネン、ペンタベンゾ[a,cd,f,j,lm]ペリレン、ペンタセン、ペンタフェン、ペリレン、フェナントレン、フェナントロ[3,4−c]フェナントレン、ピセン、ピラントレン、ピレン、クアテリレン、テトラベンゾ[a,cd,f,lm]ペリレン、テリレン、トリナフチレン、テトラナフチレンおよびトリフェニレンを含むリストから選択される請求項42に記載の偏光素子。 請求項44 前記多環式系Yが、ペリレン、テトラピロールマクロサイクルおよびピラジンを含むリストから選択され、下記構造1〜46から選択される一般構造式を有する請求項36〜43のいずれか一項に記載の偏光素子。 請求項45 前記有機化合物における溶解度を与えるW基の少なくとも1つが、直鎖および分岐の(C1−C35)アルキル、(C2−C35)アルケニルおよび(C2−C35)アルキニルを含むリストから選択される請求項35〜44のいずれか一項に記載の偏光素子。 請求項46 溶解度を与えるW基の少なくとも1つが、多環式系Yに、架橋基Aを介して結合している請求項36〜45のいずれか一項に記載の偏光素子。 請求項47 前記架橋基Aが、−C(O)−、−C(O)O−、−C(O)−NH−、−(SO2)NH−、−O−、−CHO−、−NH−、>N−およびこれらの任意の組み合わせを含むリストから選択される請求項46に記載の偏光素子。 請求項48 前記多環式有機化合物が、下記ジイミドI.1〜I.4を含むリストから選択される請求項36,38,42〜47のいずれか一項に記載の偏光素子。 請求項49 前記有機溶媒が、ケトン、カルボン酸、炭化水素、環式炭化水素、クロロ炭化水素、アルコール、エーテル、エステルおよびこれらの任意の組み合わせを含むリストから選択される請求項36〜48のいずれか一項に記載の偏光素子。 請求項50 前記有機溶媒が、アセトン、キシレン、トルエン、エタノール、メチルシクロヘキサン、酢酸エチル、ジエチルエーテル、オクタン、クロロホルム、塩化メチレン、ジクロロエタン、トリクロロエテン、テトラクロロエテン、四塩化炭素、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン、ピリジン、トリエチルアミン、ニトロメタン、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドおよびこれらの任意の組み合わせを含むリストから選択される請求項36〜49のいずれか一項に記載の偏光素子。 請求項51 前記有機化合物が、フォトクロミックである請求項36〜50のいずれか一項に記載の偏光素子。 請求項52 基板をさらに含む請求項36〜51のいずれか一項に記載の偏光素子。 請求項53 前記基板が、可視スペクトル範囲内の電磁放射線に対して透明である請求項52に記載の偏光素子。 請求項54 前記基板がポリマー製である請求項52に記載の偏光素子。 請求項55 前記基板がガラス製である請求項52に記載の偏光素子。 請求項56 前記基板がホイル製である請求項52に記載の偏光素子。 請求項57 前記有機層の上部に適用された透明接着層をさらに含む請求項36〜56のいずれか一項に記載の偏光素子。 請求項58 前記接着透明層に適用された保護コーティングをさらに含む請求項57に記載の偏光素子。 請求項59 前記光学的異方性有機層が少なくとも部分結晶である請求項36〜58のいずれか一項に記載の偏光素子。 請求項60 a)下記一般構造式I(式中、Yは少なくとも部分芳香族である主に平面の多環式系であり、W1、W2およびW3は、有機溶媒における溶解度を与える異なる基で、合計(n1+n2+n3)は、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10である。)の多環式有機化合物の溶液を有機溶媒中で調製する工程であって、前記多環式有機化合物は、前記有機溶媒中で超分子を形成でき、前記多環式有機化合物は、可視スペクトル範囲の少なくとも1つの下位範囲において電磁放射線を吸収することができる工程と、b)前記溶液の層を基板に付着させる工程と、c)乾燥して、光学的異方性層を形成する工程とを備える、偏光素子を形成するための方法。 請求項61 超分子の主要配向を与えるための、溶液層への外部からの配向動作の適用をさらに含み、前記配向動作が、前記溶液層の付着の工程b)の後、または工程b)と同時になされる請求項60に記載の方法。 請求項62 前記配向動作が、外部機械的、電磁配向動作およびこれらの任意の組み合わせを含むリストから選択される請求項61に記載の方法。 請求項63 前記多環式系Yが複素環である請求項60〜62のいずれか一項に記載の方法。 請求項64 前記複素環系Yの1つ以上のヘテロ原子が、N、OおよびSを含むリストから選択される請求項63に記載の方法。 請求項65 前記多環式系Yが、フラン、オキシラン、4H−ピラン、2H−クロメン、ベンゾ[b]フラン、2H−ピラン、チオフェン、ベンゾ[b]チオフェン、パラチアジン、ピロール、ピロリジン、ピラゾール、イミダゾール、イミダゾリン、イミダゾリジン、ピラゾリジン、ピリミジン、ピリジン、ピペラジン、ピペリジン、ピラジン、インドール、プリン、ベンズイミダゾール、キノリン、フェノチアジン、モルホリン、チアゾール、チアジアゾールおよびオキサゾールを含むリストから選択される少なくとも1つのフラグメントを含む請求項60〜64のいずれか一項に記載の方法。 請求項66 前記多環式系Yが、多環式芳香族炭化水素を表わす少なくとも1つのフラグメントを含む請求項60〜62のいずれか一項に記載の方法。 請求項67 前記系Yの前記多環式芳香族炭化水素が、アセナフテン、アセナフチレン、アセフェナントリレン、アセアントリレン、アンタントレン、ベンゾ[a]コロネン、ベンゾ[a]ナフタセン、ベンゾ[a]ピレン、ベンゾ[b]クリセン、ベンゾ[b]フルオレン、ベンゾ[c]クリセン、ベンゾ[c]フェナントレン、ベンゾ[e]ピレン、ベンゾ[ghi]フルオランテン、ベンゾ[ghi]ナフト[cde]ペリレン、ベンゾ[ghi]ペリレン、ベンゾ[j]フルオランテン、ベンゾ[rst]ジナフト[defg,ijkl]ペンタフェン、ベンゾ[rst]フェナントロ[1,10,9−cde]ペンタフェン、ベンズ[a]アントラセン、ベンズ[e]アセフェナントリレン、ベンズ[rst]アントラ[cde]ペンタフェン、ビフェニレン、クリセン、コロネン、ジベンゾ[b,def]クリセン、ジベンゾ[bc,ef]コロネン、ジベンゾ[cd,lm]ペリレン、ジベンゾ[g,p]クリセン、ジベンゾ[j,lm]ナフト[ab]ペリレン、ジベンズ[a,c]アントラセン、ジベンズ[a,h]アントラセン、ジベンズ[a,j]アントラセン、ジナフト[defg,opqr]ペンタセン、フルオランテン、フルオレン、ヘキサベンゾ[a,cd,f,j,lm,o]ペリレン、ナフタセン、ナフタレン、ナフト[a]アントラセン、ナフト[bcd]ペリレン、ナフト[d]コロネン、ペンタベンゾ[a,cd,f,j,lm]ペリレン、ペンタセン、ペンタフェン、ペリレン、フェナントレン、フェナントロ[3,4−c]フェナントレン、ピセン、ピラントレン、ピレン、クアテリレン、テトラベンゾ[a,cd,f,lm]ペリレン、テリレン、トリナフチレン、テトラナフチレンおよびトリフェニレンを含むリストから選択される請求項66に記載の方法。 請求項68 前記多環式系Yが、ペリレン、テトラピロールマクロサイクルおよびピラジンを含むリストから選択されるフラグメントを含み、下記構造1〜46から選択される一般構造式を有する請求項60〜67のいずれか一項に記載の方法。 請求項69 前記有機溶媒における溶解度を与えるW基の少なくとも1つが、直鎖および分岐の(C1−C35)アルキル、(C2−C35)アルケニルおよび(C2−C35)アルキニルを含むリストから選択される請求項60〜68のいずれか一項に記載の方法。 請求項70 溶解度を与えるW基の少なくとも1つが、多環式系Yに、架橋基Aを介して結合している請求項60〜69のいずれか一項に記載の方法。 請求項71 前記架橋基Aが、−C(O)−、−C(O)O−、−C(O)−NH−、−(SO2)NH−、−O−、−CH2O−、−NH−、>N−およびこれらの任意の組み合わせを含むリストから選択される請求項70に記載の方法。 請求項72 前記多環式有機化合物が、下記ジイミドI.1〜I.4を含むリストから選択される請求項60〜62,66〜70のいずれか一項に記載の方法。 請求項73 前記有機溶媒が、ケトン、カルボン酸、炭化水素、環式炭化水素、クロロ炭化水素、アルコール、エーテル、エステルおよびこれらの任意の組み合わせを含むリストから選択される請求項60〜72のいずれか一項に記載の方法。 請求項74 前記有機溶媒が、アセトン、キシレン、トルエン、エタノール、メチルシクロヘキサン、酢酸エチル、ジエチルエーテル、オクタン、クロロホルム、塩化メチレン、ジクロロエタン、トリクロロエテン、テトラクロロエテン、四塩化炭素、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン、ピリジン、トリエチルアミン、ニトロメタン、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドおよびこれらの任意の組み合わせを含むリストから選択される請求項60〜73のいずれか一項に記載の方法。 請求項75 前記基板がポリマー製である請求項60〜74のいずれか一項に記載の方法。 請求項76 前記基板がガラス製である請求項60〜74のいずれか一項に記載の方法。 請求項77 前記基板がホイル製である請求項60〜74のいずれか一項に記載の方法。 請求項78 ウェットケミカルエッチング、ドライケミカルエッチング、プラズマエッチング、レーザーエッチングおよび研削を含むリストからの方法の1つにより、基板を除去する工程をさらに含む請求項60〜77のいずれか一項に記載の方法。 請求項79 前記一般構造式Iの多環式有機化合物の溶液を調製する工程、前記基板に溶液層を付着させる工程および前記乾燥工程を2回以上繰り返し、得られる各光学異方性層を、前記有機溶液を用いて形成し、この溶液が前のサイクルで用いたものと同一か異なるものである請求項60に記載の方法。
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